2010年12月22日水曜日

ラオスの蝶 (2)

 これは今年9月にNHKで放送された ”昆虫王国ラオス 蝶の舞い” にも出ていた蝶です。
沢山吸水していた映像がありました。
 ラオスやタイの図鑑には、Lamproptera meges virescens とありますが、ボルネオの写真集には、
L.meges meges  アオスソビキアゲハ とでています。学研の”世界の蝶”には、フィリピン産のスソビキアゲハとでています。良く似た種で、シロスソビキアゲハL.curius curius というのもいます。


 オビモンアゲハです。
学名 Papilio demolion demolion ラオス、タイ、マレーシア、ボルネオ、などの図鑑類に
同じ学名で記載されています。ボルネオの隣のセレベス島には、ちょっと似てますが、別種の
オオオビモンアゲハが分布しているようです。

 オビモンアゲハの裏面です。Paul Smart の図鑑には、オビモンもオオオビモンもでていますが、
学研の世界の蝶には、オオオビモンしかでていません。オビモンはあまり有名じゃないのかな。


 シロオビアゲハです。
タイ、ラオスの図鑑では、Papilio polytes romulus  ですが、ボルネオのは、P.p. theseus
台湾の図鑑では、P.p.pasikrates ,オーストラリアの図鑑にはいくつかの亜種らしきものも記載
されています。
 シロオビアゲハの裏面です。各地でやはり少しづつ変異があるのでしょうか。


 ミカドアゲハかと簡単に思っていたら違いました。
バチクレスタイマイでした。
 ラオスの図鑑には、Graphium chiron ssp. となっていましたが、タイの図鑑では、G.bathycles
chiron 、ボルネオのはG.bathcles bathycloides として、和名をバチクレスタイマイとしています。
学研の図鑑には、マライ半島産のバチクレスタイマイがでています。
 バチクレスタイマイの裏面です。やはり各地で少しづつ変異があるのでしょうか。

 西谷輝行氏コレクションの中国の蝶では、G. chironides キロンタイマイ となって
います。分布は、中国、ベトナム、タイ、となっていますので、多分同じものだろうと思います。
 中国産のものは、ラオス産のものより裏面の橙色斑が濃くでているようです。

<参考資料、追加>
学研の図鑑 世界のチョウ 1979
Butterflies of the Australian Region   Bernard D. 1971 

0 件のコメント:

コメントを投稿