2010年12月25日土曜日

ラオスの蝶 (4)

 ラオスの図鑑では、Elymnias hypermnestra violetta  となっています。しかし
♂しか図示されていません。
 和名、ルリモンジャノメ ♀のようです。
 ボルネオ、マレーシア、台湾等の図鑑では亜種なんでしょうか学名がそれぞれ
違います。しかもマレーシアでは5種類あります。地域によって5種類の亜種に分
けられているのか、同じ地域に5タイプいるのかよく分かりません。

 ルリ色の紋のでかた、橙色紋のでかたが亜種によって随分違うようです。
 裏面です。

  リュウキュウアサギマダラでしょうか。
 ラオスの図鑑では、Ideopsis similis persimilis  となっています。
 Ideopsis 属は、Radena 亜属とIdeopsis 亜属に分かれるらしいですが、
香港やマレーシアの図鑑には、Danaus 属の名がついています。
 ここらあたりのこと、よくわかりません。

 西谷氏コレクションには、雲南省と四川省の標本が図示されています。四川省のは
翅形が雲南省のものと少し違う印象です。
 裏面です。
橋本さんよりご指摘がありました。 Ideopsis vulgaris contigua とのこと。明らかにリュウキュウアサギマダラではないです。 和名は、ブルガリスヒメゴマダラ となるんでしょうか。

  ツマムラサキマダラの♂のようです。
 ラオスの図鑑では、Euploea mulciber mulciber  となっています。

 26亜種いるらしいですが、迷蝶で採集されたらどこから来たのか分かるん
でしょうね。すごいですね。
 このルリ色の輝き、見る角度によって違いますが、美しいですね~。
 裏面です。

2 件のコメント:

  1. Ideopsis は、vulgaris contigua ではないでしょうか?

    返信削除
  2. 橋本様 ご指摘、有難うございます。その後入手したラオス蝶類図譜(木曜社)には similis と vulugaris が図示されており、明らかに vulgaris ですね。詳しいことはなにも知らないんですが、この図鑑には vulugaris macrina (Fruhstorfer,1904) とありますが、分布を考えるとやはり vulugaris contigua の方なんでしょうね。

    返信削除