2010年12月23日木曜日

ラオスの蝶 (3)

 ちょっと順序が乱れますが、タテハチョウ科のエグリゴマダラの♀です。
 ラオスの図鑑には、Euripus nyctelius ssp. の type B として写真が
でています。この標本の方は、図鑑のものより白斑のでかたが少し弱いです
が。
 マレーシアの図鑑では、E.nyctelius euploeoides 。ボルネオのは、E.
nyctelius borneensis 、和名エグリゴマダラ、となっています。
 ボルネオ産のものは、この標本より白斑のでかたがかなり弱く、模様からだけ
では同じ種とは思えない程です。
 Paul Smartの図鑑には、マレー半島の♂しかでていません。

 この種は♂と♀の形態が異なっており、かつ♀は多型(数型)を示すことが
知られていて、Euploea (ルリマダラ属)に擬態しています。
 
 裏面です。
ルリモンマダラの中でも、シロモンルリマダラの♀に一番似ているようです。
しかもボルネオ産のシロモンルリマダラは、同産のエグリゴマダラのように
白斑が弱く、マレー産のものは両種とも同じ程度の大きい白斑がでている
ようです。(学研の図鑑、マライ半島のシロモンルリマダラの♀)
 地域によって変異は同じようにあわせているのでしょうか。そうだとしたら
面白い現象ですね。

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