2013年3月27日水曜日

古銭と考古学、虫と考古学

古銭の収集、ますます深みにはまっていきそうです。 歴史好きから始まった古銭集め(じつは小学生の頃から)、収集マニア向けの本から考古学から経済史、はては利殖まで分野は広く、いろんな世界があるんですねー。しかもどれも奥が深そう。
沈没船には財宝がざくざく なんて夢がありますが、朝鮮半島南西部の海底で見つかった”新安沈没船” 14世紀の船ですが、チャーターしたのは博多の商人。中国で価値の無くなった古い中国銅銭が約27t 積んであったそうです。これで日本の金を買い付けるためだったとか。 小生の好きないわゆる穴銭です。このような交易が多かったせいでしょうかおかげさまで骨董市で安く大量に出回っています。  またメキシコ湾で発見された400年以上も前の沈没船 サン・エステバン号からは、海底の砂の中からゴキブリが数種発見されたそうです。しかもその中の1種はヨーロッパ原産だったとか。    右の本。今世紀になり、ネアンデルタール人の4万年前の石から遺伝子の大部分を取り出すことに成功したことが記してありました。また2500万年~4000万年前の琥珀中のシロアリやハチ、1億2000万年前のゾウムシからもDNAを取り出そうと世界各国で試みられたが、できなかったそうです。
この本には一番びっくり。  2011年、縄文時代の遺跡からノコギリクワガタが出てきた話は新聞で知りましたが、この分野以前からずっと進歩していたんですねー。 歴史好きとしては花粉分析やプラントオパールなどが有力な手段として利用されていたのは知っていたんですが。  昆虫化石(もしくは昆虫遺体)を、破片から同定してその時代の自然環境を推定するんだそうです。 環境変化に敏感に反応する昆虫類の特性を利用しているとか。 例えば北海道の縄文遺跡から、アカスジキンカメムシが発見され、その当時の6500年前はかなり温暖だったことが推定されています。  ともかく遺跡から発見される昆虫破片は多数あって地道な同定作業を長時間続けているようです。 虫好き歴史好きの小生でもとても真似できません。

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