2013年7月5日金曜日

贋造貨幣

 今年になって入手した古銭です。銭文字を見ればわかる通り、いわゆる皇朝十二銭です。

左は隆平永寶、右2つは有名な和同開珎です。購入価格は安かったので、本物でないことは確かです。右端は色からして明らかに偽物 というよりはレプリカで、人を騙す目的のものでないことは明らか。開の字が不隷開なので古和銅のつもり?

 問題は左2つ。店主が小生を喜ばせるためか、偽物とは思うけど、よく分からんのよね と。

奈良時代、既に私鋳銭や贋金が横行していたらしく、本物より出来の良いものもあったらしい。
時代は下って江戸時代、寛永通宝を造る銭座を開炉する際に、奉納銭、または祝鋳銭を目的として和同開珎銘のいわゆる絵銭を造ったらしい。
 さらに古銭マニアをだますためのニセ銭です。このニセ物、近年激増しており品質も本物に近くなっているらしい。しかも、偽造団の規模も大きくなって日本の古銭でも外国製のものまであるという。このニセ銭、日本では元禄期にすでに現れたらしい。
 小生の興味、いつごろ造られたものなのかの一点です。しかしちょっと、骨董店主、これの仕入れ先、どこだったんだろう。ひょっとすると、ひょっとするかも と妄想が広がります。

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