2012年2月28日火曜日

やっぱり!邪馬台国は宮崎に!?

         先週、本屋さんで見つけました。
         面白くて、一晩で読んでしまいました。
         古代史に関する書籍は沢山あって、歴史好きの小生でも
         どれも同じような内容なので、少々食傷気味。
          しかし新刊本には最新知見に基づく記載があるので、手に
         とってみました。

          驚きましたね~。まともに ”邪馬台国が宮崎にあったので
         ある。” と自信を持って断定しているんです。
          まあ今までに邪馬台国に比定された地は全国各地に沢山
         あり、九州では特に全県に有りますので、驚くに値するもの
         ではないのでしょうが。
          しかしその根拠が、自然科学者の立場から理論的に展開
         されていて、まるで数学問題の解答をみるような?感じなん
         です。



          著者は歴史学者ではなく、畑違いの脳神経学者。
         自然科学者の立場から、現在の考古学にたいする批判も
         ちょっぴり混ぜながら、いろんな文献の考察をすすめてい
         ます。説得力があるんです。書いてあることすべてが理解
         できるわけじゃないんですが。

          この人、宮崎となにか関係あるのかとも思ったんですが、
         何も関係ないみたい。
          今、宮崎県では古事記編纂1300年記念事業を展開中
         ですが、まさにタイムリーですね~。
          中国の歴史書 魏志倭人伝 と、日本の歴史書古事記
         日本書紀とのつながりを切れ目なく説明してあります。
         検証に値する仮説として。
          2012年2月29日出版 だそうです。

蝶のラベルの栗香

         先日より、宮昆MLで、蝶のラベルのある焼酎のことが
         話題になっていました。
          小生、アルコールは全く飲めないんですが、蝶の
         ラベルがすごく気になって、近くの酒屋さんに買いに
         でかけました。蝶の関連グッズも収集しているもので。

          ”蝶のラベルのある クリカって言う焼酎 ありますか?”
          ”ああ、小松さんの絵が載ってるのですね”
          ”今ないので、明日取り寄せておきます。”

          有名そう~ですね。

        栗でつくった焼酎なんでしょうかね~。
        トウモロコシとかサトウキビとかで造った焼酎なんかは
        聞いたことあるけど、・・・・

        延岡の地酒のようです。

       日本画風?のいい絵ですね~!


        これが話題になっていたカラスシジミですかね。

        ちょっとこれはいい値段するんじゃないかって
        心配になりましたが、1本1800円でした。
        勿論飲まずに飾っておきます。

2012年2月20日月曜日

梅はまだかな?

        2月19日、今日も快晴。朝は冷え込みましたが、
        川南の天竜梅を観に行くことにしました。

        例年だったら、もう満開のはずなんですが、今年は
        どこも遅れているそうです。

        天竜梅といえば、宮崎県では月知梅、座論梅と三大
        梅園の一つに数えられているそうです。

        紅梅が一株ありました。
        六分咲き ぐらいでしょうか。


        天竜梅のほうは、・・・

         4~5分咲き ぐらいでしょうかね~。
         暖かくて梅の花の香りもしていたんですが、
         虫の気配はまるで無し。

       帰りに、川南湿原に寄ってみました。
       先日の新聞に、管理人の募集がでていました
       ので、決まるまでは閉鎖されるのでしょうか?

        雑草?はきれいに刈られています。

        午後、チャミ(和名、茶見。 英名、Charmy )と
        東郷町の観音滝に散歩に行きました。
        相変わらず狭い山道で、車はあまり通行してない
        様子です。

       山の上の公園。
       やっぱり誰も来ていません。
       夏場は草ぼうぼうになるんでしょう。

         チャミはあちこち駆け回っていました。
         この近くに榎が一本あって、夏にはタマムシが
         梢を飛び回っていたんですが、ゴマダラチョウも
         オオムラサキの幼虫も発見できず。
         枯葉に食痕がほとんど見当たらないので、いない
         だろうな とは思ったんですが。
         ちょっと不思議な感じです。

2012年2月18日土曜日

続 ラオスの蝶 (8)

続ラオスの蝶シリーズ、今回で終了です。
       次は、別の人が採集した標本(中尾氏から頂いたもの)がまだ
       ありますので、展翅、同定が終わったら(いつになることやら?)、
       続々シリーズをまたやりたいと思います。

       今回はJamides 属のシジミチョウです。
       迷蝶のルリウラナミシジミやシロウラナミシジミと同じ属です。

       3頭とも同じ種なのか、左と右2頭は別種なのか迷いました。
       Jamides celeno aelianus ( Fabricius,1793 ) ??

       J. pura pura (Moore,1886 ) 右2頭はこれ??


       裏面です。最後までお恥ずかしい同定に終わりました。
       最後に今回参考にした資料は主に以下のものです。
       
       タイ国の蝶 木村勇之助コレクション Vol .1 木曜社 2011
       ラオス蝶類図譜 木曜社 1999
       BUTTERFLIES OF LAOS 桐原書店 1989
       BUTTERFLIES IN THAILAND Vol.1~5 1977~1985
       ボルネオの蝶 Vol.1 大塚一壽 1988
       A Check List of Butterflies in Indo-China (ネット検索)
       Wikipedia (ネット検索)

2012年2月17日金曜日

続 ラオスの蝶 (7)

      今回は、セセリとシジミチョウです。

      左、和名、ニセコモンセセリ
        学名、Pseudocoladenia dan fabia (Evans,1949)
        に近いと思うんですが、タイ国の蝶 2011では
        P. d. festa (Evans,1949)との中間的な斑紋に
        思えます。
         P. d. festa は分布している地域がわかりませんが。

      真ん中、和名、テダフシギノモリノオナガシジミ
        変わった名前ですね~。Drupadia 属の名前がフシギ
        ノモリノオナガシジミ  なんですが、この属にはいくつか
        の種がいるようです。
        学名、Drupadia theda fabricii Moore,1884
        だろうと思います。
         この属のシジミチョウは、他の種はどれも表も裏も
        すごく綺麗なんですが、その中で一番地味みたい
        です。

      右、和名、ムラサキサカハチシジミ
        学名、Discolampa ethion ethion ( Westwood 1851 )
        亜種もいくつかいるようですが、ラオスにいるのは
        この亜種だけのようです。
        青紫の色がすごく綺麗です。この写真ではあまり綺麗には
        見えませんけど。ネットではよく素晴らしい写真が見れます。

       裏面です。

2012年2月16日木曜日

続 ラオスの蝶 (6)

       今回は、キチョウの仲間です。
       小生にとっては、まともな同定はほぼ無理な種類ですが、
       あえて挑戦してみました。
       タイ国の蝶 (木村勇之助コレクション)木曜社2011 が
       写真も奇麗で季節変異も出ており、非常に参考になりました。

       一番左、ムモンキチョウ Gandaca harina burumana Moore,1906
       と思われます。色が白っぽいので、♀かな?

       左から2番目と一番右、多分同じ種だと思うんですが、全く自信
       ありません。
       タイリクアオジロキチョウ 
       Eurema novapallida phukiwoana Yata & Kimura ,2011
       あるいは
       ヒメキチョウ E. ada indosinica Yata ,1991
       これはしかし分布がミャンマー、タイ、ベトナムで、ラオスに
       記録がなさそうです。
       タイワンキチョウやキチョウにしては、10月に採集した個体で
       次に示しますが、裏の斑紋が随分違うように思います。

       左から3番目、
       ウスイロキチョウ
       Eurema andersonii sadanobui Shirozu & Yata ,1982
       と思いましたが、どうでしょうかね~。

       これは裏面です。

2012年2月15日水曜日

続 ラオスの蝶(5)

         これも2度目のお出ましです。
         クロテンシロチョウ です。
         学名、Leptosia nina nina Fabricius 1793

         タイ南部のマレー半島、マレーシア、スマトラ、ボルネオ、・・・
         には、L. n. malayana Fruhstorfer 1910 が分布して
         いるようですが、タイ国の蝶 Vol. 1 には写真も出ており
         区別点も書いてありますが、半島部の標本では中間的な
         個体が少なくない とあります。

         南方新社の昆虫の図鑑 2009 には、クロテンシロチョウ
         (L. nina )が与那国島に定着傾向 とあります。
         南西諸島のは、どちらの亜種なんでしょうかね~。

       これは裏面です。
       右の標本、ラベルがなかったんですが、多分同じ時に
       採集されたんでしょう。しかし、ちょっと小さいですね。
       斑紋も広がりが小さいような?

2012年2月14日火曜日

続 ラオスの蝶 (4)

        以前、ラオスの蝶(9)でも出した蝶ですが、
        和名、キシタウスキシロチョウ、キシタウラナミシロチョウ、
            スキラキシタシロチョウ というのもありました。
        学名、Catopsilia scylla cornelia ( Fabricius 1787 )

        分布、タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア、マレーシア、
        スマトラ、ルソン島、ボルネオ、・・・
         ボルネオの蝶 Vol.1 に出ている写真はちょっと感じ
        が違うように思えるんですが、やっぱり同じ亜種?

        原名亜種の、C. s. scylla はジャワ、バリ島に分布して
        いるようですが、他の亜種6種?はインドネシアのいくつか
        の諸島、島などやオーストラリア北部などに分布している
        ようです。
         近年、スリランカでも記録されたらしいです。

        これは裏面です。

        一昨年の標本と比較してみました。
        左が2011.10月のもの。右2頭が2010.8月のもの。
        いずれも♀のようです。

        これは裏面。
        今回の標本は鮮度がやや落ちますが、それにしても斑紋の
        出方が少し淡い感じがします。
         タイ国の蝶 Vol. 1 には、この種では季節的変異は知られて
        いない とありました。これ位は通常の変化なんでしょうか。

2012年2月13日月曜日

寛太朗が情報誌に!

        2月12日、今日も快晴で風もなく温か。
        久しぶりにまた東郷町の寛太朗の だご汁を
        食べたくなって愛妻と出かけてきました。

         寛太朗はこの真正面の川沿いにあります。

         尾鈴山が眺望できる日当たりのよい特等席です。

         庭の下は田んぼで、ホタルの時期にはホタルの明かり
         が田んぼの水面に反射し、すごく綺麗だとか。
          いつもは夜間は営業されないそうですが、ホタルの
         時期だけは希望者があればしているそうです。
          田んぼのすぐ先は坪谷川です。

         小生は、だご汁のセット、愛妻は同じ具材のうどんです。
         ご主人と従業員と愛妻の3人、ガールトークに花が咲き・・・。
          小生はあちこち箸をだして舌鼓。

         ところで、宮崎の情報誌、「じゅぴあ」 になんと
         寛太朗が載ってしまったそうです。
         ”あの人を連れて行きたい店” だとか。

        へ~~え! すごいね~!
        しかしご主人、お客さんがぞろぞろ来たらどうしよ~。
        おろおろ してました。
         この雑誌、まだ出たばかりのようです。

         そう言えば、もうすぐひな祭りですよね~。
         ひな祭りの頃、ちょうど南郷村の方では梅の花が
         見ごろになるとか。南高梅のすごく広い畑の花、
         満開になると壮観だとか。
          誘われちゃいました。

2012年2月12日日曜日

人面エダシャク?

         2月11日、愛妻がテーブル置いていたティシュの箱に
         手を伸ばした瞬間、「 キャ~ア!!」と声をあげました。
          箱の横に枯れ枝に止まっているような格好で、エダシャク
         の幼虫がいました。
          先日、郵便物についていた幼虫をそのままにしてつい
         うっかり忘れていました。死んでいるのかと思っていました。
         
          まだ生きていたんですね。

         頭はこちらの方かな。

          なんか、帽子をかぶった人の顔に見えますよね~。
          種名はわかりません。
          
          つくづく思います。なんでこんなオヤジを好きに
          なったんでしょうね~。うちの愛妻は。

2012年2月11日土曜日

続 ラオスの蝶 (3)

毎回、同定には難渋しておりますが、今回はどうでしょうか。
         またまた一見楽勝のようなイワサキコノハがあります。

        左側は、イワサキコノハ Doleschallia bisaltide です。
        近年南西諸島で記録が相次いだ蝶ですが、このラオス
        の蝶は少し違うような?
         調べてみると南西諸島で記録されてる個体はフィリピン
        亜種で学名は、D. b. philippensis Fruhstorfer 1912
        であるらしい。
         ラオスの図鑑2冊みると、 b. continentalis Fruhstorfer
         1899 だけがでています。多分これなんでしょう。
         タイの図鑑には、
         D. b. merguiana Evans
         D. b. continentalis Fruhstorfer
         D. b. paratipa Felder 
         の3亜種があげてありますが、D. b. siamensis Fruhstorfer
         の seasonal variations であろうとしています。

         ネット検索では、フランス語、スペイン語、ドイツ語の
         Wikipedia で、それぞれ23,22,21の亜種をあげて
         ありました。各地区で亜種に分類されているんでしょうねー。
          季節変異があるとすれば、同定はさらにやっかいそう
         ですね~。

          次、右側ですが、ラオスの図鑑には裏面の図示があまり
         でていないんです。ヒカゲチョウの表に斑紋があまりない
         種類は翅形と裏の斑紋をたよりにしないとよく分からない
         のに。
          タイ、ボルネオ、中国の図鑑、ネット検索などで
          Lethe mekara crijnana Fruhstorfer 1911 に一番
          近いのでは?と判断しました。後翅の赤色斑が淡すぎる
          感じではありますが。

          これは裏面です。

2012年2月10日金曜日

続 ラオスの蝶(2)

前回、意外にもDelias pasithoe の同定で苦戦しましたが、
        スペイン語のWIKIPEDIA のサイトには、東南アジアには
        19種の亜種がいることが出ていました。
         また、タイの Thailand Nature Explorer のサイトでは、
        D.p.siamensis の美しい写真を見ることができました。

         今回は、台湾ではお馴染みのワモンチョウの1種?の
        Thauria lathyi の標本です。(これは台湾にはいないよう
        ですが)

           少し傷んではいますが、大きく、迫力ある標本です。
           これも調べてみると、亜種が5~6種でてきました。
           Thauria lathyi siamensis
           T.l. lathyi
           T.l. gabrieli Brooks 1937
           T. aliris intermedia Crowley 1896
           T. a. siamensis Rothschild 1916
           T. a. pseudaliris Butler 1877
           T.aliris と、T.lathyi の表記は学者によって、hair tufts
          の有無で意見が違う?との記載も。

          これは裏面です。
          で、亜種のどれに近いか ですが、原始的な絵合わせ
          同定をしてみますと、どうも lathyi (aliris ?) siamensis
          の♀のようなんですが、ネット検索でやタイの図鑑には、
          分布がタイ、タイ東部 となっています。
           簡単な種類に思えても、素人には同定って難しい
          ものなんですね~。あれこれ悩むのもすごく楽しいん
          ですがね。

2012年2月8日水曜日

続 ラオスの蝶(1)

        昨年10月に中尾氏がラオスに蛾類を調査に行かれた際、
        蝶も少し採集して、お土産に頂きました。
         展翅板からはずして図鑑で調べてみました。

        まずはカザリシロチョウから。

         すぐ分かるだろうと思いきや、ちょっと手こずりました。
         カザリシロチョウ属(Genus Delias )のアカネシロチョウ
         Delias pasithoe (Linnaeus, 1767 ) まではよかったんですが、
         これには5種類の亜種があり、4冊の図鑑にはすべてが図示
         されていません。
          D.p.pasithoe 、D.p.siamensis ,D.p.thyra のいずれかの
         ようです。
          タイ国の蝶(木村勇之助コレクション)Vol.1によると
         thyra よりもpasithoe のようでもあり、ラオスの蝶の図鑑では
         thyra しかでていませんし、Bro.Amnuay Pinratana のタイ
         の図鑑にはthyra しか図示されてはありませんが、siamensis
         もthyra も変異が著しいとありました。
          ただ、分布はthyra は広く、siamensis はタイ東部の
         ようです。
          やっぱり、thyra なんでしょうかね。

2012年2月6日月曜日

オーストラリアのコイン

        母の葬儀にムスメが駆けつけてくれました。
        その時、職場の先輩が、慰めになれば とコインを
        渡してくれたそうです。
         有難うございます。
        左下の銅貨は小生のコレクションから。

         裏はオーストラリアの動物が描いてあるんですね~。
         カンガルー、カモノハシ、コトドリ、エリマキトカゲ、・・・・
         2ドル硬貨にはアボリジニー?でしょうか。
         2セント銅貨は1984年発行ですが、現在では使われて
         いないとか。
          昆虫類は、ちょっとメジャーじゃないのかな~。

2012年2月3日金曜日

母が亡くなりました。

        昨年10月26日、母と西都原にコスモスを見物に
        行った時のスナップです。
         これが最後の遠出になりました。

        昨年はずっと入退院を繰り返していました。

         1月31日、安らかに息をひきとりました。
         葬儀は教会で。

         86歳でした。
         小生の虫の趣味の良き理解者で、採集用具も
         よく作ってくれていました。
         タマムシネット以外のネットやビーティングネット
         はほとんど全部母の手作りでした。