2012年2月11日土曜日

続 ラオスの蝶 (3)

毎回、同定には難渋しておりますが、今回はどうでしょうか。
         またまた一見楽勝のようなイワサキコノハがあります。

        左側は、イワサキコノハ Doleschallia bisaltide です。
        近年南西諸島で記録が相次いだ蝶ですが、このラオス
        の蝶は少し違うような?
         調べてみると南西諸島で記録されてる個体はフィリピン
        亜種で学名は、D. b. philippensis Fruhstorfer 1912
        であるらしい。
         ラオスの図鑑2冊みると、 b. continentalis Fruhstorfer
         1899 だけがでています。多分これなんでしょう。
         タイの図鑑には、
         D. b. merguiana Evans
         D. b. continentalis Fruhstorfer
         D. b. paratipa Felder 
         の3亜種があげてありますが、D. b. siamensis Fruhstorfer
         の seasonal variations であろうとしています。

         ネット検索では、フランス語、スペイン語、ドイツ語の
         Wikipedia で、それぞれ23,22,21の亜種をあげて
         ありました。各地区で亜種に分類されているんでしょうねー。
          季節変異があるとすれば、同定はさらにやっかいそう
         ですね~。

          次、右側ですが、ラオスの図鑑には裏面の図示があまり
         でていないんです。ヒカゲチョウの表に斑紋があまりない
         種類は翅形と裏の斑紋をたよりにしないとよく分からない
         のに。
          タイ、ボルネオ、中国の図鑑、ネット検索などで
          Lethe mekara crijnana Fruhstorfer 1911 に一番
          近いのでは?と判断しました。後翅の赤色斑が淡すぎる
          感じではありますが。

          これは裏面です。

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