2011年1月11日火曜日

ラオスの蝶 (13)

      シジミチョウ科の3回目になります。
      今回は、学名で混乱しました。古い資料だけを使っていると変更されて
      いる場合に気付かないことがあるんですね。

      左は、フタオツバメ属の1種。和名は分かりません。
          学名は、Zeltus amasa amasa の♀

          ラオスの図鑑では上記の学名でしたが、マレーシア、タイの図鑑
          では、Z. a. maximinianus  がでていました。
          しかし、BICではHypolycaena a. m. と、H. a. a. がでており、分布
          の状況からすれば、H. a. a. かな?(♀の図示が無い) と判断し
          ました。(絵あわせだけではどうも判断がつきません)
           BICでは、すべて学名のリストから検索していきますので、学名
          が変わっていると、小生のような者はお手上げです。以前の記録
          に、以前の学名がでているのがなんとか手がかりになるだけです。
          最近?になり、Hyolycaena に変わったのでしょうか。


      次右、これも和名は分かりませんが、日本のキマダラルリツバメに近い、
          同属のシジミチョウです。
          学名は、Spindasis syama peguanus  と判断しました。

          ラオス、タイ、マレーシアの図鑑には、他に2種近似種がありまし
          た。      
          BICでは、属名が Cigaritis  となっており、調べるのに手こずりまし
          た。
           以前の記録に、Aphnaeus だったり、Spindasis だったりしている
          ので、同じものと判断できたのですが、日本では、BINRANによる
          と、まだ?Spindasis となっています。ここらあたりの事情はよく分
          かりません。
           また、BICには、ラオスやタイ産の Cigaritis に、2008年に記載さ
          れた種が2つもあったり、亜種名がついてない種(ssp)もあったり、
          さらに、この属には13種10亜種もリストアップされています。
           なにやらややこしい種みたいです。

      註 BINRAN:日本産蝶類和名学名便覧 2011
         BIC :Butterflies in Indo-China

          

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