これは今年9月にNHKで放送された ”昆虫王国ラオス 蝶の舞い” にも出ていた蝶です。沢山吸水していた映像がありました。
ラオスやタイの図鑑には、Lamproptera meges virescens とありますが、ボルネオの写真集には、
L.meges meges アオスソビキアゲハ とでています。学研の”世界の蝶”には、フィリピン産のスソビキアゲハとでています。良く似た種で、シロスソビキアゲハL.curius curius というのもいます。
オビモンアゲハです。学名 Papilio demolion demolion ラオス、タイ、マレーシア、ボルネオ、などの図鑑類に
同じ学名で記載されています。ボルネオの隣のセレベス島には、ちょっと似てますが、別種の
オオオビモンアゲハが分布しているようです。
オビモンアゲハの裏面です。Paul Smart の図鑑には、オビモンもオオオビモンもでていますが、学研の世界の蝶には、オオオビモンしかでていません。オビモンはあまり有名じゃないのかな。
シロオビアゲハです。タイ、ラオスの図鑑では、Papilio polytes romulus ですが、ボルネオのは、P.p. theseus
台湾の図鑑では、P.p.pasikrates ,オーストラリアの図鑑にはいくつかの亜種らしきものも記載
されています。
シロオビアゲハの裏面です。各地でやはり少しづつ変異があるのでしょうか。
ミカドアゲハかと簡単に思っていたら違いました。バチクレスタイマイでした。
ラオスの図鑑には、Graphium chiron ssp. となっていましたが、タイの図鑑では、G.bathycles
chiron 、ボルネオのはG.bathcles bathycloides として、和名をバチクレスタイマイとしています。
学研の図鑑には、マライ半島産のバチクレスタイマイがでています。
バチクレスタイマイの裏面です。やはり各地で少しづつ変異があるのでしょうか。西谷輝行氏コレクションの中国の蝶では、G. chironides キロンタイマイ となって
います。分布は、中国、ベトナム、タイ、となっていますので、多分同じものだろうと思います。
中国産のものは、ラオス産のものより裏面の橙色斑が濃くでているようです。
<参考資料、追加>
学研の図鑑 世界のチョウ 1979
Butterflies of the Australian Region Bernard D. 1971
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