2010年2月4日木曜日

コゲチャサビ、まだ元気

  2月3日、屋外に置いていたコゲチャサビカミキリのタッパーを
 見てみると、ソテツの綿毛葉をかじって、糞をいっぱいしていた。
  ソテツの実やアコウの葉、枝などはかじった跡は見当たらず。
 こんなに寒い時期でも食欲はあるんですね。


  どこにいるのか探してみると、小枝の下にいました。
 つまみ取ろうとすると、ティシュにしがみついて離れようと
 しません。すごく元気です。
  まだまだ長生きしそうです。越冬するんでしょうか。

  同じようにタッパーに入れていたクロマダラソテツシジミ、
 1月31日までは最後の1頭が生きていたんですが、2月3日、
 梅の花で吸蜜させようかと思って中を見ると、ぐったりしていて
 動かなくなっていました。
  つい先日までは、温かい室内に入れると、もそもそ動いて、
 日光にあてると、翅をぱたぱた動かしていました。
  水を含ませたティシュしか入れていなかったためでしょうか。
 水だけで1カ月生きていたことになります。
  耐寒性、成虫が一番強いような印象です。

  以前(1996年11月)、タテハモドキ秋型8頭を網で覆ったケージ
 に収容し、越冬できるかどうか実験したことがありました。
  中には鉢植えの菊や、うすめた糖水を置き、日陰に設置しました。
 3週間で全部死亡しました。数日ずれて庭のヤシの枯葉に別の1頭
 が静止していましたが、これもほぼ3週間後、いなくなりました。
 ずっと同じ位置に動かず静止していました。

  タテハモドキは、日向市では春に越冬したと思われる個体を見かけ
 ます。秋にはこの当時多数の個体が群れ飛んでいました。(現在はずい
 ぶん少なくなっていますが)ごく一部の耐寒性の優れた個体が越冬で
 きるのでしょう。

  クロマダラソテツシジミ、ある程度の耐寒性はあるようです。個体数が
 多ければ、あるいは越冬して翌春繁殖する可能性はゼロではないよう
 な気がします。ただ最近はソテツの害虫の認識が広まっており、農薬
 散布をするとの表示を見ることがあります。
  やはり定着するのは、無理ですかね。

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